『 すべてはひとつながり 』

礒村 安倫

栗山 章

一般社団法人倫理研究所 法人スーパーバイザー
(株)栗山化成工業所 代表取締役社長

プロフィール
1997年 兵庫県西播磨倫理法人会 入会
2007年 兵庫県西播磨倫理法人会 副会長
2008年 兵庫県倫理法人会 会長
2013年 倫理経営インストラクター 認定
2015年 法人スーパーバイザー 拝命

レポート

【糖尿病対策で山登り~一つながり】
30年前に.父親が亡くなり、会社を引き継ぐ。
(発泡スチロール成型加工)当時は私も若かったですが、当時はまだバブルの時期で売り上げもどんどん増えていた。
私も有頂天になっていたが、徐々に業績も下がりだす。

仲の良かった弟との関係も悪くなり、社員との関係も悪くなる。業績改善のために工場を改善しようという事で取り組んでいたころに糖尿病を発症。(約15年前)病院の先生からは、「このまま放って置いたら目が見えなくなるか、足の一本位は切断するか、人工透析をしないといけない。確実になりますよ。」と指摘を受ける。

治すために、‘食事制限’と‘運動’。運動として山に登る事を実践。往復2時間。朝4時半に登りはじめ6時半に戻ってくる。山登りを始めると、頂上からは絶景の雲海が見え(冬の1月)、道中の木々や草花に感動する(秋は紅葉)。
『自然を畏敬信愛する』、自然の営みの凄さを実感。当時ほとんど人が来なかった山が脚光を浴びることになる。
4~5年程前、この山の紅葉が素晴らしいという事で地元のお母さんたちがお祭り始められる。やがて地元の商工会、そして市が全面的にバックアップして紅葉祭りをやることになる。祭りの期間数万人が集まってくる。県外からも押し寄せてくる。トイレが整備され、山の環境が整っていく。すべては一つながりを実感。


【職場の人間関係問題】
弟と関係が悪く、恨んだり、どうにかなってくれたらいいのに、あの社員が居なくなってくれたらいいのにとか考えたりした。仕事はできるけども、人を傷つけたりとか色々あるからいない方がいいな、と考えたりする。毎日イライラしたり、気が重くなったりする。その頃、出社拒否に近い状態の時もあった。体調不良に陥る。ひどいときには夢にまで見る。不眠症の時期もあった。

 

倫理で学ぶところの、人は我が鏡。自分の前にいる人というのは自分の態度の現れ。
今は、コロッと変わった。心と体は一緒、心もすっきりし体も改善。 
物も一緒。こちらが大事に使えば充分働いてくれる。


【会社・工場の近隣トラブル】
工場では大量の水を使う。創業以来50年前から近場の川から水を引いて使っている。近隣の方からクレームを言われる。7,8年前、近所の方からいつものように水の事で文句を言われるが、ついに我慢できなくなり一方的に吼える。

相手もカンカンになり言い合うが、それでも倫理をやっていたので、吼えたことをお詫びする。翌朝、口げんかした近所の方が外にいて目が合う。色々考えがめぐるが、関係改善のため挨拶をし前日の非礼をお詫びする。そこから、徐々に改善していく。今ではご近所づきあいできる関係に。

そして、工場でなるべく水を使わないようなやり方を考えるなどしていなかった事を反省する。こちら側の問題だなと思うようになる。さらに関係は改善していき、今ではご近所づきあいできる関係に。昔からすれば考えられない関係。こちらが変われば、相手も変わる。 水の問題も市の補助整備事業により改善、解決する。


【娘と旦那の関係~倫理指導】
私の娘は大阪に嫁いでいて、娘も旦那も歯科医。娘からは旦那の考え方と合わない話を聴かされる。娘に倫理指導を勧め、女性指導員に指導してもらう。「あなたが変わらないから、変わらないのよ。」「旦那の事を全部受け入れなさい。」「本気にならないと変わらない。」「感謝の心が足らない」倫理指導を2人、3人と受ける。「明るそうに見えて、心底の明るさが無い」「もっとはちゃけた、突き抜けたように明るくならないとご主人は変わらない」「実の両親には感謝の心はあるけども、旦那の両親・先祖に対しての感謝がまだまだ足りない」「感謝が無いから明るさに繋がっていない」

「感謝を養いなさい」。娘から連絡があって、ちょっとずつ旦那が変わってきている。娘も旦那を褒めるようになる。彼も自分の事より家族の事を優先するようになる。自分が変われば、相手も変わる。全ては一つに繋がっている。

 

 

会長談  
栗山講師も様々な苦労を経験されていたんですね。失礼ながら、少し身近に感じました。後始末は、感謝の表れ。感謝が足りないために色々するんですね。
そして、倫理実践の本物の方はやはり、朝が早いですね。
私も明日から、朝起きに挑戦します。少々の食事制限と運動にもチャレンジ致します。ありがとうございました。

 

★モーニングセミナー参加者: 28社、28名でした。