「事業に倫理を活かせて今がある」

礒村 安倫

一丸 敏雄

一般社団法人倫理研究所 法人レクチャラー
大分県杵築市倫理法人会 相談役
株式会社サ-クル・ワン 代表取締役

【 プロフィール  】
昭和47年  3月 国立大分工業専門学校 機械工学科卒 
昭和47年  4月 川崎重工業㈱坂出工場 造船設計部 入社
        タンカーの機関室の自動化・性能設計に従事
昭和53年11月 明石工場 発動機技術部転勤 農業用エンジンの設計に従事
昭和61年  7月 家庭の事情によりUターン
昭和63年11月 サ-クル・ワン 創業
平成6年  11月 大分県地域情報センター主催の懸賞論文にて最優秀賞受賞
平成26年10月 IP通信機が経済産業省新連携事業に認定される
平成29年  1月 老人見守りシステムが大分県ビジネスグランプリで最優秀賞受賞

レポート

若い頃は、船に従事する事しか考えていなかった。

川崎重工に入社して坂出工場に赴任して7年間タンカーを造る仕事に携わりました。オイルショックにより、船のトータル燃費の効率化という新しい仕事に携わっていけました。

 

両親は、自分の事よりも人のために一生懸命になっていた。

その親の得のお陰で自分がいい思いをさせて頂いていると感じております。

その後、母親の病気によりUターンをし、独立することとなる。

 

その後、ソフト開発しコンピュータを収める仕事をするが、お客様の事を想い、機械の入れ替えは13年から18年位。なかなか、売り上げの計画は立たない状況でした。

いままで、売り上げの8割をしていた私が、開発型の仕事のやり方に変えることを決断。売り上げの8割がダウンする。

 

たちまち会社の経営が行き詰まってくる。

そして、4つの税金(市税・県税・税務署・社会保険)を滞納することとなる。

やがて、倫理で学んだ事を仕事に取り入れた事業に変えて、短期間に大きな成長をし、やっと今皆様の前でお話ができるという立場になれました。

 

事業が行き詰まるところまでいかないと、倫理を本気で学ばないのではないか。

平成19年年末、全ての支払いをした時、銀行残高0円、手元資金3万円。正月も寂しく過ごす状況となり、子供達も迎えれなかった。

 

そんな中でも、親への感謝・尊敬の思いは変わらず持っていて月命日は欠かさずしていた。家庭倫理の活動もしており見えない何かが後押しをしてくれるという経験をたくさんしてきたので、変な自信を持っていました。

 

最低最悪の大変な状況の時、家庭倫理の支部を立ち上げる事をしました。

毎朝3時に起きて20km離れた場所に行って役員朝礼・おはよう倫理塾を開催。

4年間続けました。そのことで何か後押しをしてくれる。

そういう事をたくさん経験してきた。

 

「万人幸福の栞」も、読んですぐ解るものではなく、3~4年かけてその意味が理解できるようになる。

 

そして、自社で開発したIP無線機が評価される。(経済産業省新連携事業に認定)さらに、老人見守りシステムが大分県のビジネスグランプリに最優秀賞を受賞する。社会貢献活動としてさまざまな取り組みをされる。(熊本の仮設住宅に防災

無線機器を無償提供する)

 

 

開発機器のデモンストレーション

<スマートフォンの無線化(一斉放送)~映像の遠隔確認>

 

アプリ開発1000万。全国の自治体に無償で提供する。

そのメリットは、様々な利用方法を発見。それが商売ネタとなる。

「自店が放送局になる」さまざまなお店で活用が可能。

 

最後に、稲森和夫さんの言葉を紹介。
(京セラ、KDDIの経営、JALの復興。3社とも1兆円起業手がけてきた。)

 

この人がどういうような考え方をしているんだろう、成功者の考え方を学ぶ。

 

『 ~新しい計画の成就は、ただ不撓不屈の一心にあり。さらばひたむきにただ思え。気高く、強く、一筋に。~ 』

(強い思いが事を成就させる)   

 

『 ~事業をやっていく上で非常に判断の難しい場面では、リーダーが事の良し悪しを判断しなければなりません。一般的に損得を持って判断することが多いのですが、損得ではなく善悪を持って物事は判断するという事が大変大事な事であると

思っています。~』 

 

『~その善悪は、自分自身にとって良いか悪いかではなく、人間として良いか悪いかをして判断してきました。~』

 

『~真のリーダーは己を捨て集団の為に社会のために善悪をもって判断ができる純粋な心を持たなければなりません。~』 

 

稲森氏は、人間としてベーシックな倫理観を身に着けておくことの重要性を訴えている。以上は、全く倫理と同じ考えです。倫理は、今すぐ効果は出ないかもしれませんが、これを続けることによって成果が出てくるものと思います。

 

ご清聴ありがとうございました。

 

【会長談】

一丸講師の仕事へのひたむきさ、生き方・考え方の素晴らしさが講話から伝わってきました。滲み出る倫理の実践力は半端ないですね。家庭倫理の4年間の実践は凄い。人生を、大きく変えた実践だったと思います。また、一丸講師の事業にも大変興味を持ちました。是非、詳しく教えて頂きたいです。ご講話ありがとうございました。    

★モーニングセミナー参加者: 31社、32名でした。