『 明朗 ・ 愛和 ・ 喜働の実践 』

礒村 安倫

小川 清春

一般社団法人倫理研究所 法人レクチャラー
福岡県倫理法人会 事務長
小川清春税理士事務所 所長

【 経歴  】
平成20年 福岡県大牟田市倫理法人会 入会
平成23年 福岡県大牟田市倫理法人会 会長
第7回活力朝礼コンクール 優勝
平成26年福岡県倫理法人会 事務長
平成27年活力朝礼コンクールグランドチャンピオン大会 優勝

レポート

現在51歳。子供が3人。長男がうちの事務所で働いてくれている。
孫が3人。孫には中々会えないが、心の拠りどころで癒されている。
大牟田市は炭鉱の町。三池炭鉱で有名。

三池工業高校を卒業して、就職が中々無くて炭鉱に働いていた。
地下800m潜って、現場まで1時間位かかる所。現場は、暑くて、真っ暗です。
身に着けたライトのバッテリーが切れると命にかかわるぐらい大変。

父もいとこも炭鉱に勤めていた。
一度、命にかかわる体験をし、炭鉱を辞めたいと思いつつも他にやることも無く続ける。3年半後、炭鉱が閉山になる。自分の中ではこれでやっと解放されたという思いで退職する。

それから、炭鉱退職者も多く再就職先も無かったため、職業訓練校に行った。
そこで、パソコンを操作する職業を教えてもらう。その頃同時に簿記を学び、1カ月で簿記三級を受けて合格する。その頃、税理士という職業があると教えて頂き税理士を目指そうと思う。

 

その頃の無職の時に結婚し長男が生まれる。長男が生まれてさらに、このままではいけない、税理士を真剣に目指そうと決意する。その地域に、炭鉱の退職者が多かったので、ハローワークに「炭鉱離職者特別窓口」というのがあった。その窓口の方が凄くいい方で、募集の出ていない税理士事務所も含め探してくれた。

 

そして、面接し税理士事務所に勤めるようになる。中々仕事から帰って勉強できなかった。子供も小さかったので朝方起きてミルクをやったりしていた。それがきっかけで、仕事が終わったらすぐ寝て、朝4時ごろ起きて勉強するようになる。朝3時間勉強して、夜1時間勉強してというようなサイクルが出来た。

 

私は、税理士の受験資格さえも無かった。その頃は実務経験5年以上とか、簿記1級を取るとかしないといけなかったので簿記1級を目指した。そして、どうにか9年かかりましたが税理士の資格を取ることが出来た。こういった継続してやって、できた成功体験が自分自身を変えたように思います。

本気になることが大事で、本気には定義が4つあり。

①自分で物事を決める。(税理士試験に合格すると決める)

②継続する。(朝4時には必ず起きて勉強する)

③楽しくやる。(書く練習をして、書けるとすごく楽しくなっていた)

④協力してくれる人がいる。(妻が私を支えてくれた)、これが本気になる経営者の定義。

税理士試験を合格するのと、税理士事務所を開業するのとはまた別問題。
事務所開業当時は、仕事も楽しくて営業も楽して自分の好きなことをやっていました。それから、社員さんが1人2人と増えて3,4人までは自分が突っ走ってやれていた。

社員さんから当時の事を振り返って、「所長はどこにいるのかわからない位突っ走っていた。辞めようかと思っていた。」

ある時立ち止まって振り返った時が、一人の社員さんがうつ状態になった。このままではいかんなと思った。その頃、同じ地域の所長先生が高齢になられたので、社員さんを引き取ってくれないかと話がある。

 

事務所は一緒になりベテランの人も多かったので、このままでは辞められるだろうなと思い、自分の考え方を変えないといけないなと思った。

 

丁度その頃、倫理法人会に入会しました。今までトップダウンでやっていたスタイルを、「みんなと心を合わせ」というスタイルを教えて頂きました。ただ、教えて頂いても実践しないと社員さんには伝わらない。

 

そのきっかけが倫理法人会での活力朝礼コンクールでした。
嫌がっていた社員さんもいました。それでもみんなで大きな声を出して取り組む。1日30分練習。コンクールで優勝しみんなで達成感を共有できた。その経験が仕事にも繋がってみんなで課題を決めて取り組むようになった。

 

倫理と経営が両輪となる体験をすることができました。

明朗’職場は明るくないといけない。
税理士事務所は下を向いて仕事をする。パソコンの画面を見て仕事をする、時間が
相当多いので、これを明るくするには所長である自分自身が明るくなっていないと和やかな職場・社風はできないと実感。
私たちの仕事の目的は、顧問先に元気になってもらう。
そして、顧問先に黒字になっておもらう。そのために意識的に笑う練習をしている。笑う事によって少し元気になられる。

 

愛和’は長期的視点で人を育てるには褒める事。
褒める事も練習しないといけない。褒める日を設けペアを組んで褒め合う。
顧問先に行った時は何か1つ褒めて帰る。それによって職場も和やかになる。

 

喜働’について。頭で考えるのではなく、丹田で物事を判断する。
丹田呼吸を30分くらい朝礼でやっています。
丹田で物事を決めそして、楽しく働く雰囲気をみんなで作っていこうと取り組んでいます。

自分自身どう変わっていったか、

 

①自分の人生の目的が明確になってきた。
(みんなと一緒に幸せになると思えるようになった。周りの人をどれだけ幸せにできるのか。それが自分の幸せになる。)

 

②幸せになるためにどうすればいいか。
(いつも
明るい心を持つ。明るい気持ちで突き進む)

 

③自分たちは顧問先を元気にする。

(その先には、100年企業を支援できるような事務所づくりをしていく。自分の後の代をも考える)。 

 

ご静聴、ありがとうございました。
  

【会長談】      小川講師が最後に語られた、「人生は1回しかないので毎日をどれだけ楽しく生きるか、そういう事がすごく大事に思えるように
なった。そして、モーニングセミナーを今日一日のスイッチ(パワー)にして、職場で明るく経営者として振る舞い、社員さんのために私たちの    
できる事をとことんやっていこうではありませんか。」・・・倫理法人会は‛純粋(倫理)経営者作り’ですね。素晴らしい!    
         

 

【会長談】

川講師が最後に語られた、「人生は1回しかないので毎日をどれだけ楽しく生きるか、そういう事がすごく大事に思えるようになった。そして、モーニングセミナーを今日一日のスイッチ(パワー)にして、職場で明るく経営者として振る舞い、社員さんのために私たちのできる事をとことんやっていこうではありませんか。」・・・倫理法人会は‛純粋(倫理)経営者作り’ですね。素晴らしい!

 

★モーニングセミナー参加者: 38社、42名でした。